セイル・オンのこと
About SailOn
農場紹介
セイル・オンが位置する遠賀郡岡垣町は、海・山に囲まれた自然豊かな町です。
岡垣町の西部は孔大寺山の丘陵性山地・南部は標高100メートル前後の古第三紀層丘陵が広がり、砂丘背後の低地で稲作が、丘陵地を中心にビワ・ミカン・ブドウなどの果樹栽培が営まれ、農業が盛んな地域です。
北部は響灘に面し、12キロメートルもの松原が続く三里松原が美しい海岸を形成し、南西部にはおいしい水の水源となっている山々が連なり、当社はこの大自然の恵みとともに歩んできました。
この岡垣町と、隣接する宗像市の間を走る孔大寺山系の東側の麓に、セイル・オンはあります。
この自然豊かな山々が100年かけて磨き上げた岡垣町自慢の名水をふんだんに使って、新鮮で美味しいスプラウトを日々心をこめて生産しています。
農場のこだわり
明るく温度管理された緑化ハウス
当社のハウスは、平成27年から約4年をかけて新規増設と建替えを行い、全面的にリニューアルしました。
最新のフェンロー型ハウスを採用し、また最新の自動制御システムでハウス内の栽培環境を管理しています。
この新しいハウスは、これまで積み重ねてきた経験をもとに、高品質なスプラウトをいかに効率よく生産するかという視点から作業動線を一から考え、理想とする環境を実現したものです。
明るくクリーンな緑化ハウスでは、セイル・オンオリジナルのムービングベンチシステムを用いて衛生的な棚上栽培方式で生産しています。
徹底した種子洗浄・消毒・衛生管理
自然の恵みを受けた豊富な地下水と、セイル・オン独自の流水式洗浄機を組み合わせて、徹底した種子洗浄と消毒を行っています。
また、種子は一年を通して環境を徹底管理した種子専用の貯蔵庫で厳重に保管しています。
栽培工程の視える化
独自の栽培工程管理表を用いて、日々の栽培工程を担当者が分かるように工程毎に記録。
作業工程の一つ一つがお客様への品質に対する責任へとつながります。
原材料はもちろんのこと、作業工程に至るまでトレーサビリティを実現しています。
生産にかかる機械を内製
セイル・オンの何よりの特徴は、自社で機械を製作していることです。
旋盤、フライス、バンドソー、溶接機など、機械製作にかかる工作機械をすべて自社で保有。
栽培過程で必要な機械を自社で内製することで、コスト削減と同時に機械トラブルによる出荷遅れを発生させない仕組み作りを実現しています。
管理された冷蔵庫から
冷蔵トラックによる配送
衛生管理された出荷工場で、セイル・オン独自の高速パッキングマシンで梱包処理。
その後、衛生的で厳密に温度管理された冷蔵庫で製品を十分に予冷し、信頼の出来る流通システムでお届けします。
岡垣町自慢の名水
宗像市と遠賀郡の間を走る孔大寺山系に降り注いだ雨は、長い年月をかけて地下深くに浸み込み、さまざまな地層を通る間に自然ろ過され、多くのミネラル分を蓄えたおいしい地下水へと生まれ変わります。
岡垣町と九州大学が共同で行った研究によると、この地下水は、100年以上前の雨から生まれていることが判明しています。
特にカルシウムやマグネシウムをたっぷりと含んだ硬水で、ヨーロッパに多い水質です。
セイル・オンでは、その上質な地下水を特に地下深い所から汲み上げて使用しています。
水耕栽培の決め手は、水。
どれだけ良質の水がどれだけ豊富に有るかで決まります。
安心・安全で美味しいスプラウト野菜は、自然豊かな土地に育まれた美味しい水から生まれます。
海外との直接契約による
委託栽培
スプラウト野菜は、播種から収穫までが約10日~2週間程の日数しかありません。
栽培に関するノウハウももちろんですが、原材料である種子の品質がスプラウトの品質にとっては重要です。
セイル・オンでは、海外の種苗会社との直接契約によって、自社保有の独自品種の種子を契約委託栽培しています。
栽培量が多く、広い畑が必要なので国内での栽培は出来ません。
狭い地域で栽培すると他の品種と交配が起こり、安定した品種の維持が出来なくなるからです。
当社では、主にアメリカ合衆国にて栽培しています。
安定した良い品質のスプラウトを作るために、高品質の種子と品種の維持は欠かせません。
持続可能な社会へ向けた、
環境への配慮
セイル・オンの製品(かいわれ大根・豆苗)は、ウレタン等を使わず栽培植物の根を成育させて培地の代わりとした、環境に優しい安全な栽培です。
ウレタンなどの培地を使わないことでゴミの削減につながり、また誤食の危険性もないため安心安全な栽培方式となっています。
また、セイル・オンで使用するプラスチック製の栽培容器の一部は再生プラスチックを使用。
かいわれ大根のカップは自社で真空成型をしており、成形過程で切り抜いて余った部分は全て破砕して、再生業者へ引き渡して全量をリサイクルしています。
この取り組みは、30年前に自社でかいわれカップの真空成型を始めたときから続けている取り組みです。
今後も持続可能な社会へ向けて、自分たちに出来ることを地道にコツコツと続けていきたいと思います。